5教科以外の教科でも遠隔授業を実施しました。今回ご紹介するのは、伊藤廉教諭による4年生(高校1年生)の美術の遠隔授業です。
Google Workspace for Educationを利活用して実施しました。単元の学習として「ポスター制作」に取り組んでいます。夏休み前の平常授業(対面授業)で使用したワークシート(プリント)に基づき、遠隔授業でも制作を進めています。この時間の冒頭、ビデオ会議ツールGoogle Workspace for Educationミートの動画カメラ機能を用い、ポスターの制作手順の説明を、実演中継して見せました。その後、生徒は自宅で各自制作を始めました。
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4年生の遠隔授業でのポスター制作は、本時で6回目でした。美術の教科特性から考察すると、平常授業(対面授業)と遠隔授業には、それぞれのメリットがあると言えます。平常授業では、生徒も教員も同じ教室に居て、実際に作品を目の前にしながら、意見を言い合ったり価値観を共有するなど「みんなで考える」ことができるメリットがあります。遠隔授業では、インターネットで繋がることはできるものの、目の前に自分以外の人は居ないので、一人一人がより深く「自身のテーマと向き合える」という大きなメリットがあります。この点の生徒の意識を高めさせながら、各生徒が資料を基に主体的に美術の学びを進められるように、Google Workspace for Educationクラスルームでたくさんの資料を配信するなど、オンラインでの生徒支援を心掛けて授業を展開しています。
生徒は、その時間の最後に制作の進捗状況を ノートパソコンChromebookの内蔵カメラで撮影し、クラスルームで配信したホワイトボードツールGoogle Workspace for Educationジャムボードに貼り付けて報告します。
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ジャムボードはクラスの全生徒で共有している(見ることが出来るようにしている)ので、教員は学校に・生徒たちはそれぞれの自宅に、空間を隔てられた環境にあっても,オンライン型の遠隔授業により他の生徒がどのような作品を制作しているのか・進捗状況はどの位なのかも共有できます。クラスルームを介したオンライン授業によって、生徒が互いに刺激し合える場を設けることにつながり、モチベーションを高められる授業になっています。このように、教員と生徒らは「インターネット空間上の教室」であるクラスルームを介してつながることができ,美術の授業のおいても、日常の教室と同じように生徒同士の学びも実現されています。
※本記事は4年生の内容ですが、他学年でも同様の遠隔授業を行っておりますので、画像で様子をご紹介します。