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企業連携出前講座:高速道路建設と自然環境保全の共生について学びました(サイエンスクラブ)

2025年10月20日

10月20日(月)、本校にてサイエンスクラブを対象とした出前講座を実施しました。

今回は、中日本高速道路株式会社名古屋支社(桑名保全・サービスセンター 工務担当)ならびに、
パシフィックコンサルタンツ株式会社(中部支社・地域創造室)の方々を講師にお招きし、
「新名神高速道路建設時の自然環境保全に関する取り組み」について講義いただきました。

講義では、私たちの生活を支えるインフラである高速道路が、単に利便性を追求するだけでなく、
生物多様性に配慮した「エコロード」として建設されていることを学びました。
特に印象深かったのは、環境省の絶滅危惧種にも指定されている水生昆虫「ヒメタイコウチ」の保全事例です。
羽があるのに飛べないという特徴を持つこの昆虫を守るため、
建設工事と並行して新たな生息地(ビオトープ)を創出し、
10年以上にわたりモニタリング調査を継続しているというお話には、生徒たちも熱心に耳を傾けていました。

本講義では「社会インフラの整備という最前線の現場で、どのように科学的な知見が活かされているか」を知る貴重な機会となりました。
講師の方々からは、開発と自然保護は対立するものではなく、
詳細な事前調査と地道な事後モニタリングによって両立が可能であること、
そして小さな命を守る環境づくりが、
結果として私たち人間の豊かな暮らしにもつながっていることを教えていただきました。

生徒からは「10年という長い年月をかけてデータをとり続ける忍耐力と責任感に感動した」
「自分たちの研究も、社会の中でどう役立つかを考えながら進めたい」といった感想が聞かれました。
プロフェッショナルな視点からいただいた刺激を糧に、今後も日々の研究活動に励んでいきます。

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