3/16(木)、本校のサイエンスクラブの研究の成果を、東北大学で行われた『第64回日本植物生理学会年会(仙台)高校生生物研究発表会』にて発表してまいりました。この研究発表会は、中高生の理科教育のレベルアップに貢献するとともに、将来一人でも多くの植物生理学者が誕生することを目指し、開催されました。
サイエンスクラブ(顧問:柳田大地 教諭、副顧問:野呂翔太郎 教諭)は第64回日本植物生理学会年会(仙台)高校生生物研究発表会で最優秀賞を受賞しました。
その受賞者のコメントが掲載されました。
参考URL:https://jspp.org/hiroba/high_school/ 2023年度年会
~担当教員からひと言~
サイエンスクラブ顧問の柳田です。2大会連続最優秀賞受賞を大変光栄に思います。
津田学園に来てから、3年間子どもたちに高校教員として研究と探究を教えてまいりました。探究活動導入の波に乗り、私が大学院の恩師から学んだことを全力で伝えてきました。全力で教えてきて思うことは『研究者や探究者になること』だけで見れば誰にでもできるのではないかと思うのです。サッカーを教えてもらえれば、多少は個人の能力によるものはあれど、ボールを蹴りドリブルができるように、研究の考え方やスキル、探究力等、研究や探究に必要とされるものを学べば、研究も多少はできるようになるのではないかと思うのです。これが私にとっての3年間の挑戦でした。
ただこの子たちの活躍を見ていると個人の研究力が重要なのではなかったのだと思わされました。『研究チーム』という言葉があるように研究も探究もチーム戦なのです。メンバーの良さも悪さも支え合ってこそのチームであり、協調性や協働性に伴って研究の質も大きく変化すると思うからです。彼ら4人の誰一人欠けてはいけない存在であり、この4人だからこその今回の結果だと思うのです。
我々教員は協調性や協働性が生きる対話の機会と環境を作る場を作らなければならなかったのです。心を許せるチームメイトとの対話の機会と環境が彼らの主体性を育み、結果的に深い学びにつながり、立派な研究者や探究者となるのだと改めて気づかされました。次の時代を創る人材の育成と、個性を重視した個別最適化の学びは、学校の対話する環境づくりから始まるのだと思います。
サイエンスクラブでの研究や探究活動が、10年20年先の子どもたちの未来を創ることを信じ、日々精進していきたいと考えています。
サイエンスクラブは(株)フローラと産学連携協定を結んでおり、プロの研究員を派遣していただいております。助成金もいただいており、今後は高額研究機材を購入予定であり、より一層の教育活動に教員一同邁進してまいりますので、今後とも引き続きよろしくお願いいたします。
研究協力:株式会社フローラ様
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