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昨年度実施した道徳講演会『民族共生の先駆者・松浦武四郎』についての中学生の感想です

2019年4月17日

「自分たちもまた、何かの民族です」その言葉を聞いたとき、ハッとした。私たちは、「民族」と言われると、アイヌ民族といった少数民族にのみ目が行きがちだが、そうではない。みんな、何かの民族なのだと初めて実感した。

2月14日、私たちは「民族共生の先駆者、松浦武四郎」という題で松浦武四郎記念館の主任学芸員の山本命さんにご講演をしていただいた。そもそも、「松浦武四郎」という人物をご存じだろうか。この人物は三重県松阪の出身で、江戸時代の終わりに蝦夷地(現在の北海道)にわたり、アイヌ民族と深いかかわりを持つ中で民族共生の大切さを痛感した。そして、明治になってから蝦夷地という名前を変えるときに、アイヌ民族と関わりの深い「カイ」(アイヌの大地)という言葉を含む「北海道」と名付けた。

今回は、この人物とともにアイヌ民族について知り、民族共生について学んだ。民族が共に生きるために障害となるのが、少数民族に対する偏見や無知である。松浦武四郎は、人々にアイヌ民族のことを理解してもらうために蝦夷地の調査をしたことを本にして出版した。そして、アイヌ民族のことを本土の人たちに知ってもらうための努力を惜しまなかった。このことから、民族共生のためにはまずは理解をすることが大事だと感じた。

講演が進むにつれ、自分の中に無意識に存在していた固定観念が消えていった。私たちが民族の共生に向けて何かできることはないかを考える大きなきっかけとなった。争いが絶えないこの世界で、すべての人たちが民族共生について考え、他の民族について理解し認める行為が世界平和へとつながると感じた。

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