1月29日から31日の2泊3日で4年生が宿泊行事「雪の学校」に行ってきました。世界遺産である岐阜県白川郷周辺で、冬の自然や雪をテーマに学習を行います。本来ならば80㎝以上の積雪がある白川郷ですが、本年度は暖冬傾向で雪が少なく、世界を取り巻く環境問題に目を向けるきっかけとなりました。
初日は白川郷にて、合掌造りの家々を見学しました。豪雪地帯で生きる人々の生活の工夫や力強さを学びました。例年は雪に埋もれていて見学できませんので、貴重な体験でした。その後雪の壁を利用した灯ろう作りを行いました。小さな雪洞を掘りそこに造作し灯ろうを作りました。ろうそくの火が幻想的な光景を浮かびあがらせ、それを見て躍動する心が、これからの行事に期待感を持たせました。夕食はフレンチのコース料理で、テーブルマナー講習もしていただきました。たいへん美味しい夕食でした。
2日目は様々な体験学習を実施しました。早朝から、雪の森のガイドウォークと題し、山中の大窪池と水源地を巡りました。水源地近くの土をふるいにかけると粒状になり、この団粒構造と呼ばれる状態が、保水に適している地質ということを学びました。水源地の大木の下からこんこんと湧き出る水を飲むと、その美味しさに驚いた声が聞かれました。雪のブロックを使った「ミニイグルーづくり」では、雪の重さに苦労しながらも皆で協力し素晴らしい作品をつくりました。夜はミニイグルーをライトアップしていただき鑑賞しました。
3日目の最終日は雪を使った運動会を行いました。「雪積み合戦」と「雪玉入れ」、「雪上リレー」の3種目で得点を競いました。初日とは異なり、雪の学校にふさわしい降雪量で、競技を楽しみました。3日間の「雪の学校」では、冬の自然の美しさや厳しさ、環境問題などを学習することができました。