11月22日、1～3年生を対象に文化庁主催の「子ども・夢・アート・アカデミー」を実施しました。今回は、日本を代表する日本画家であり日本芸術院会員の福王寺一彦先生をお招きしご指導いただきました。

前半は講義形式の授業を行いました。福王寺先生は、日本画の技法や製作態度を実物の作品と絵葉書を使って説明しました。また、生徒からの質問について丁寧に答えていただきました。

後半はワークショップ形式でした。「記憶の中の絵画」というテーマで、今まで生きてきた中で感動したことや印象に残っていることを自分の記憶の中だけで描き表現するというものでした。生徒は、下書きをせず、墨を使って描くようにという指示に戸惑いながらも、思い思いの表現で作品を完成させていきました。

その後、一人ひとりが自ら描いた作品について、福王寺先生に何を描いたのか、どういう思いで描いたのか説明し、先生から一人ずつ講評していただきました。講評の中では、先生から持ち味や思いを褒めていただき、生徒たちは思ったことを自由に表現することの大切さを学びました。今後も、本物の文化や芸術に触れる体験を通じて、生徒の思いや個性を大切に、表現する力の育成に努めてまいります。