10月12日から2泊3日の宿泊行事「汐の学校」を実施しました。「汐の学校」は三重県の南部に広がる美しいリアス式海岸の海を舞台に、海にまつわる様々な体験学習を行う行事です。海と人との関係や、海と食との関係などについて直接体験を通して深く学ぶことができます。3年生以上の希望者を対象に実施しています。今年度は夏休み中に行う予定でしたが台風接近のため、この秋休みに延期しました。

初日は南伊勢町神前浦にて、最近話題になっている「伊勢マグロ」の養殖イケスの見学をしました。30kgを超える大きなマグロがイケスの中を高速で泳ぐ様に圧倒されました。餌やりも体験させてもらい、水揚げの様子も見ることができました。

午後は船釣り体験と塩作り体験の2グループに分かれて活動しました。船釣りではマダイやカサゴ、カワハギ、オオモンハタ、イトヨリダイなどたくさん釣れて大喜びでした。

塩作りは南伊勢町の沖で取水した海水を使い、グループでどんどん煮詰めていく作業です。最後の工程でにがりの除去を行い完成させました。

2日目も午前中は南伊勢町神前浦での体験学習でした。初日に船釣りをしたグループは塩作りを、塩作りをしたグループは船釣りを体験しました。

午後は鳥羽市に移動し鳥羽水族館を見学しました。アシカのショーを見たり、タッチプールで魚と触れ合ったり、それぞれグループで自由に行動しました。この日も存分に「海」を堪能した1日になりました。

3日目はまず鳥羽市浦村町の「海の博物館」を訪ねました。最初に学芸員の方から漁の歴史や海女の文化などについて教えていただきました。その後に鰹節削りを体験させていただきました。鰹節自体、触ったことさえない児童がほとんどです。カンナを使うことも同様です。一人ひとり丁寧に教えてもらいながら削りました。鰹だしとして利用されるまでの工程を体験的に学ぶことができました。

午後は伊勢神宮を参拝しました。人だかりの中でしたが、事前に学んだ作法で参拝することができました。最後はおはらい町とおかげ横丁を散策しました。家族や自分のためのお土産を買い求め、楽しい時間を過ごしました。

3日間を通して予報に反して天候に恵まれ、屋外での体験活動を全て行うことができました。それぞれが思い出に残る汐の学校になりました。