【特別指導】3年生 坐禅指導 〜「調身・調息・調心」で自分自身と向き合う時間〜

 先日、「坐禅指導」の授業が行われました。今回は、中井泰山住職を講師としてお迎えし、坐禅の組み方やその精神について、実践を交えながら分かりやすくご指導いただきました。本校が重んじる「豊かな心の育成」に繋がる、貴重な体験の様子をご報告いたします。
 中井住職からは、坐禅を行う上で基盤となる「姿勢」「呼吸」「心」の3つの結びつきについてお話をいただきました。
姿勢のポイント
ただ形を真似るのではなく、「おへそを前に出す」ように座ります。住職の「姿勢を良くすることは、自分の体を気遣い、大切にすることである」という言葉に、児童たちは深く納得した様子で、自らの体を美しく整えていました。
呼吸のポイント
日常の呼吸とは異なり、「吸ってから吐くのではなく、まずは体の中の空気をすべて吐き出してから吸う」という意識を教わりました。心の中で「ひとつ」「ふたつ」と数を数え、「つ」の音に合わせて息を吸い込む手法(数息観)に挑戦し、自らの呼吸をコントロールする感覚を掴んでいきました。
心のポイント
正しい姿勢を保ち、ていねいな呼吸を繰り返すことで、散らばっていた意識が中心に集まり、自然と「心」が穏やかに調っていく心地よさを体感しました。
 座禅が深まる中、中井住職が児童の前を巡回されました。児童たちは住職が目の前に来るとそっと合掌をし、肩を「警策(けいさく)」で叩いていただく体験に臨みました。静寂に響く心地よい緊張感のある音とともに、児童たちは身も心も一段と引き締め、集中力を極限まで高めていました。
 今回の坐禅指導を通して、子どもたちは「静かに座り、自分の内面と対話する」という現代の生活において見落とされがちな大切な時間を過ごすことができました。姿勢や呼吸を調えることは、学習への集中力を高めるだけでなく、感情をコントロールし、自分や他者を大切にする心の余裕を生み出します。今回学んだ智慧を、これからの学校生活や家庭生活のあらゆる場面で大いに活かしてほしいと願っております。
 ご多忙の中、子どもたちのために温かく、そして厳かなご指導をいただきました中井泰山住職に、心より厚く御礼申し上げます。