確かな学力
「読む力」「書く力」「計算力」「表現力」の4つの力を育て、確かな学力を養います。学ぶ楽しさ、わかる喜びを伝え、学習意欲を育みます。
 
探究心の追究
ものごとを五感で捉える「実体験」が子供の感性を豊かにします。豊富な体験学習が探究心の追究へとつながります。
 
道徳心の育成
人を尊び郷土、国、世界に貢献する人になる基礎を養います。「人と人」「人と自然」「人と神」これらの関係性を学ぶ中で、道徳心を育成します。

3つの教育方針(1)

【 確かな学力 】

学ぶ楽しさ、わかる喜びを伝える、質、量ともに高い教育を展開します。

初等教育は、「確かな学力」を身につけるための大切な時期です。低学年は「可能性を引き出し、伸ばす期間」と位置づけ、多彩な教育内容で学習への興味、関心を引き出します。そして高学年は「夢を実現させる期間」と位置づけて、発展的な学力を身につけさせるために学習の深化と拡充を図ります。
豊富な授業時数や低学年からの教科担任制など、質、量ともに充実した教育体制で真の学力の育成を目指し、子供の適性と希望する進路に応じた指導を行います。

【確かな学力を養う6つのポイント

基礎学力と発展的学力の向上

1.年間授業時数の確保

本校では、年間42週の授業週数を確保し、約200日の登校日数を実現しています。また、第1学年から、毎日5限授業を実施しているため、年間の授業時数は約1,000時間となります。学習指導要領上の第1学年の年間授業時数は850時間が標準です。この授業時数の差が、本校独自のカリキュラムと体験学習をはじめとした多様な教育実践を可能にし、授業に「深さ」と「広さ」、そして「ゆとり」を生み出します。

2.教科担任制の採用

教師の専門的知識や技能を最大限に活かせる「教科担任制」を中心とした教授システムを第1学年から採用しています。教科担任制は児童にとってよりわかりやすく、より深く理解のできる授業の形態です。さらに一人一人が多くの教師と接することにより、様々な人間関係を築き、幅広い社会性を育むことができます。また、水泳指導、書道指導、礼法指導などの特別指導も専門家による指導体制を実現しています。

3.継続的な「読書の時間」と「計算の時間」

毎朝30分間の「朝の会」の中には「読書の時間」と「計算の時間」を組み入れています。全ての学習の土台となる「読む力」と「計算力」、そして学習に対する態勢や基礎学力を養うため、これらを毎日継続し積み重ねます。「読書の時間」は、名文に親しむことができるよう音読や群読を行っています。「計算の時間」は本校オリジナルの計算プリントや学習アプリに取り組むことを基本に、そろばんも取り入れながら計算力を向上させます。

4.アクティブラーニング

児童自らが能動的に学ぶアクティブラーニングを授業の中に多く取り入れ、学習内容の定着率を高めています。
特にグループワークや発表する場を多く設けることで、「対話」や「振り返り」の機会を増やし、深い学びにつなげています。学んだことをアウトプットする作業を通して、思考力、判断力、表現力など、これからの時代に求められる資質、能力を高めていきます 。

5.個別最適化学習を可能にする学習アプリの活用

最新のテクノロジーによって記憶定着を高める学習アプリケーションを活用し、学習内容の定着率を高めます。学習の中でも記憶を必要とする分野に効果を発揮するアプリケーションで、AIが児童個人の学習理解度や習熟度に合わせて出題難易度をコントロールすることができます。本校が得意とする教育ICTをフルに活用し、1人1台のタブレット端末を使った個別最適化学習によってさらに学びを伸ばします。

6.特別学習指導プログラム

土曜講座 時間割例

19:00~10:20(80分)社会
210:40~12:00(80分)算数

※4年生は1コマ50分を3コマ

夏期・冬期・春期講習 時間割例

19:10~10:30(80分)理科
210:40~12:00(80分)国語
12:00~12:40昼休み
312:40~14:00(80分)体験学習

4年生からは、月2回の「土曜講座」のほか、夏期や冬期、春期の長期休暇を利用した「特別講座」を実施します。いずれも中学受験対策を視野に入れた深く掘り下げる発展的な講座を開講し、確実な学力向上をめざします。さらに4年生は1コマ50分、5・6年生は80分として、質、量の両面から受験に必要な集中力も養います。

3つの教育方針(2)

【 探究心の追求 】

ものごとを五感で捉える「実体験」が本質的な学びにつながります。

本校では四季に彩られた豊かな自然環境をフィールドにした自然観察や、農作物を栽培して調理まで結びつける活動といった「実体験」の学びを多く取り入れ、子供たちの探究心や豊かな感受性を育んでいきます。
ホタルやカブトムシ、水辺の生き物などの観察や飼育、海や雪の中での活動など、目で見て、触れて、感じることで子供たちの知的好奇心を揺さぶります。また、トマト、大根、米、日野菜、梅干しなど様々な農作物の栽培と、それらを調理したり漬物にしたりする体験を通して、収穫の喜びや食に対する感謝の心を育みます。五感をフルに使った自然とふれあう多彩な学習や行事を通じて、子供の学びをより本質的なものに高めます。

【自然や科学にふれる活動体験

探究心を育む直接体験

1.豊富な食農育体験

近隣の農家や営農組合などの協力を得て、各学年ごとに様々な農作物を栽培しています。栽培し収穫した農作物を調理して食べたり漬物にしたりすることで、さらに喜びが増します。低学年ではトマトやイチゴ、大根を育てます。大根は収穫後に初めての漬物作りとして、ゆず大根作りを体験します。またサツマイモも育て、冬には焼き芋パーティーを行います。
中学年は稲作を2年連続で行います。田植えや稲刈りを行い、一部の稲穂は手作業で脱穀や籾摺りまでを体験します。また稲わらはしめ縄作りに活用し、ものを大切に利用した昔ながらの文化にも触れることができます。
 高学年の5年生は梅干し作りです。キャンパス内の梅の木から梅の実を採集し、ヘタを取り、赤紫蘇とともに塩漬けにします。梅雨が明けたころに土用干しをして梅干しの完成です。収穫の喜びを皆で分かち合い、農作物のある暮らしの素晴らしさを体感し、昔から育まれてきた先人の知恵に触れることもできる食農育体験がここにはあります。

2.自然体験を中心とした豊富な学校行事

1年生は朝明川河口で干潟の生き物を観察する「海の学校」。
2年生は学校前を流れる嘉例川の上流で発生するホタルを観察する「ホタルの学校」。
3年生は自然豊かな鈴鹿山系で、さまざまな野外プログラムを実施「山の学校」。
4年生は世界遺産の合掌集落がある白川郷やその周辺の山々で、さまざまな雪にまつわる体験学習を実施する「雪の学校」。三重県南部の美しい海を舞台に2泊3日で実施する「汐の学校」。

1年生から豊富な自然体験学習を行い、環境感受性を養っていきます。

3.実物で学ぶ解剖学習

高学年の理科で人体のことについて学びます。
本校では豚の心臓の実物を使った解剖実習を行っています。豚の心臓は人間のものとよく似ているため、解剖学習に適しています。教科書には心臓がイラストで紹介されていますが、実物はまったく異なります。4つの部屋、弁、血管などがその感触と併せてまさに手に取るように理解できます。最初は戸惑いを見せる子供もいますが、やがて慣れてきて見たり触れたりすることができるようになります。本物で学んだ体験は子供の心に深く刻まれます。

4.抜群の自然環境で、豊かな心を

桑名市の郊外にある本校の周りには、四季を感じることのできる豊かな自然があふれています。春には本校のキャンパス全体が桜の花に包まれ、夏には樹林や草木が青々と茂り、昆虫たちの楽園となります。
秋には栗やどんぐりの実がたわわに実り、木々は見事な紅葉色に染まります。また、敷地内にはビオトープも整備されており、水辺の生き物が豊かな生態系を作り出しています。それらの樹林や水辺をテーマにした学習を通して、自然環境を大切にする意義についても学んでいます。本校の恵まれた自然環境に包まれて過ごす学校生活は、五感を刺激し、おおらかな心と豊かな感性を育みます。

3つの教育方針(3)

【 道徳心の育成 】

自他を尊び、郷土、国、世界に貢献するための基礎を養っています。

将来の夢を抱き、その実現に向かって努力すること。郷土とわが国、世界に役立ち貢献するという強い信念をもって、自らの進むべき道を切り拓いていくこと。自己を大切にし、家族や友を慈しみ、世界の平和と人類の幸福を願うこと。この建学の精神「津田の夢 津田の信念 津田の友情」の根底には道徳があります。本学園では「人と人」「人と自然」「人と神」との関係について生涯を通して学び、その真理を追求していく中で道徳性を養っていきます。またそれらの道徳的価値観は偉人の業績や生き方から学び取ることを大切にしています。さらに本校のカリキュラムに豊富に含まれている自然体験からも、命の尊厳や感謝の心などを育みます。そして日本の伝統的な文化や行事を通して、それらを守り大切にする心を涵養しています。

【自己や家族そして世界を視野に育む道徳的価値観

道徳心を養う

偉人の生き方から学び、
自らの夢につなげます

「偉人から学ぶ」ことをテーマに、さまざまな先人の生き方を学んでいます。「偉人」と呼ばれる人々が、どのような信念に基づき、どのように行動して困難に立ち向かい社会に貢献したのかを学び、自らの目指すべき「しるべ」にできるような道徳の授業を展開しています。

自然体験が感謝の心と
自己肯定感を育みます

豊かな自然環境に囲まれた学校生活や、各学年で行う豊富な自然体験学習を通じて、自然の中で生かされていることや命の尊厳、感謝の心や謙虚な気持ちを培います。また、それらの自然体験は子供の自己肯定感を高め、くじけない心や我慢強さも育みます。

礼の心を学び、
思いやりの精神を育成

礼儀正しいあいさつは、本校が特に大切にしていることの一つです。あいさつを通して、人と関わる喜びや相手を敬う心を育みます。学校生活においても規律を明確にすることによって、社会性の基礎を培っていきます。そして日本人としての所作や礼儀作法など、慣習に沿ったしつけやマナーを身につけ、思いやりの精神を育成します。

日本古来の伝統文化や伝統行事を大切にし、まざまな体験学習や指導を実施しています。

座禅体験

年に1回、全学年が座禅を体験します。座禅体験を通して、心を落ち着かせる時間を持つことができます。現代生活においてそういった時間は皆無に等しいと言えます。ただ座り、雑念を取り払う時間は子供にとってはとても新鮮な体験です。

礼 法

礼法の授業では、基本的な生活習慣(躾)の確立をめざし、礼の仕方、物の受け渡し方、衣類のたたみ方や和室での作法などを学びます。すべての授業の始まりと終わりのあいさつに、礼法で学習したお礼を実践しています。

日本舞踊の体験
(浴衣の着付け)

和服や浴衣の着方、所作、動きの美しさについて学びます。また伝統的な日本舞踊を体験します。その立ち居振る舞いから日本のたたずまい、礼節、謙譲の美徳、感謝を感じとることにつながります。日本の伝統文化を守ることの意義について知る機会にもなっています。

餅つき体験

毎年正月前後には、日本の代表的な伝統行事の餅つき大会を行います。つきたてのお餅を味わう喜びはもちろんのこと、もち米がお餅になる過程を楽しく体験でき、お米を主食とする日本人と食との関わりについて学ぶよい機会ともなってい
ます。