4年生以上を対象に南極観測隊員の土屋達郎さんによる出前授業を行いました。土屋さんは第58次南極観測隊の野外観測支援の役割で、1年4か月にわたり南極の昭和基地を起点に活動し、今年の3月に帰国されました。南極ではたくさんの写真や動画を撮影されており、それらを見せていただきながら活動の様子を紹介していただきました。
様々な危険な任務のこと、一日中太陽の沈まない白夜のこと、異常な低温の中ではシャボン玉さえそのまま凍ってしまうこと、かわいらしいペンギンやアザラシの調査のこと、美しく輝くオーロラのことなど、すべてが興味深いお話でみんなが時間を忘れて聞き入っていました。
南極の実物の氷も届けていただき、手に取って観察させてもらいました。数万年前の氷の中には太古の空気がそのまま閉じ込められていて、水の中に入れるとプチプチと音を立ててその空気が出てきました。みんな夢中になってその音を聞いていました。
素晴らしいお話をたくさん聞かせていただき、たいへん貴重な経験となりました。お話に触発され、多くの児童が南極に行ってみたいと感じたようです。ありがとうございました。